図工の教材
図工室からトントンと金づちで釘を打つ音がきこえてきました。3年生が図工の「トントンくぎ打ち、コンコンビー玉」で、板に釘を打っています。子どもたちの手元を見ると、青いプラスチックを支えに使っています。釘を打つときのガイドで、これを使うことによって手を打つ心配が大きく減り、ガイドの高さで打つのをやめることで、裏まで抜ける心配がなくなります。このガイドまでセットになった教材を使っています。
ひと昔前だと、「手を打った」「釘が机に刺さった」など大騒ぎだったのに、整然とリズムよく釘を打つ音が聞こえる図工室。
教科書には長い板を複数で共同で作り、協力して作り上げるような記述もあります。しかし、実際には長い板に複数で金づちを打つのは危険です。この教材は、板がジョイントする(つなぐ)ことができるようになっています。完成した後に長くして、複数で楽しむことができます。
20年以上前なら、子どもの半数以上が金づちを使った経験があって、それほど心配せずに進められました。しかし、今の子は、ほとんど金づちを家庭で使ったことがありません。教材を購入する是非はあると思いますが、これだけ至れり尽くせりで、他の小さなキットも含めて390円。全員が授業中の完成を目指す上では、こういった教材がないと難しくなっています。教材費の集金は忍びないのですが、ご理解とご協力をお願いします。
青いプラスチックのガイドは、少し長めに作られています。ジョイント用の付属の板を溝に入れることで、他の子とジョイントが可能になります。(画像ではわかりやすいように付属の板を少しずらしています。)ジョイントできるように、まず四隅に釘を打ち、その外側には打たないようにします。
↓教材会社のジョイントした完成イメージ
上の画像は、今回使用したトーエーのHPにあるものです。
https://www.e-toei.co.jp/blocks/index/00491